今日は、フォアハンドの抜きのテクニックについてお話ししたいと思います。
フォアハンドは片手で打つ方、両手で打つ方いますが、今回は片手の方向けです。
フォアハンドを打つ際、打点というのはとても重要な要素になります。高ければ上級者でなければ打ち込めません、繋ぎ球を選択する方も多いと思います。
腰位打ち頃の高さに飛んで来たら得意な球種を打ち込むと思います。低いボールが来たら、どうしても下から内にこすり上げる形になります。
さて、ところでラットショットという言葉を聞いたことがあるでしょうか。フォアハンドの逆クロスにフェデラーが打つ、あのショットです。
あのラットショットのラケットワークはフォアハンドの腰より高い打点全般に、応用することができます。
高い打点を処理する場合、ラケットは下から上でも、上から下でもなく、アウトサイドインになります。
つまり、打つボールにシュート回転をかけてしのぎ球に使えます。この技術はラリーをする際、必須の技術と言えると思います。
高い打点のボールを下がって取って、1本ロブで返すのももちろん大事ですが、ポジションを下げず、ラットショットのラケットワークを使い、攻めることもできるし、逆クロスの1本深くつなぐということは、セオリーのパターンになってきます。
また次に、ライジングのボールを処理する場合、独特のラケットワークを使います。それはウインドミルというラケットの使い方。
どんな振り方かというと、ラファエルナダルが打つ、腕を振り上げるフォアハンド。あれに近いものがあります。
ボールが深く返ってきた、1球しのがなければいけない、しかし、ライジングは難しい、どうやって打てばいいのか、というときにぜひ使ってほしいです、ウインドミルを。
やり方は簡単。右利きの方の場合、あがりっぱはのボールの右側をこするようにさばきます、スタンスはオープン気味、ラケットは振り上げながら返し、うち終わりはナダルのフォアのようになります。
この2つの打ち方を覚えるだけで、かなり普通のラリーができるようになります。難しいボールはこの二つの技術でカバーして、うち頃の球は、しっかり攻めるボールを打てばいいんですから。
バックフットについて
また、他にも、フットワークを含めた、フォアハンドのしのぎ玉があります。それは、バックフット。
右足を後ろに引き、少し下がるように浮き上がりながら、1本しのぎます。
これはどういう場面かというと、相手のボールが思ったより早い、打点が後ろになってしまう、という場合に後ろに来たはずの打点を、自分が下がることによって、前に持ってくる技術です。
これは、1面ラリーだと特に場面が多いと思います、下がりながら打つ。しのぎ玉です。
ラケットワークはそれほど多くありませんが、フットワークのテクニックというのは、たくさんあります。
まず、スプリットステップ。これは相手が打つ際に、軽くジャンプするのですが、簡単なように見えて、実は非常に難しい技術と言えると思います。
本当にしっかりした、いいタイミングでスプリットステップを踏めた場合、1歩目の動き出しは、飛躍的に早くなります。
しかし、ただぼーっとジャンプするだけでは、ステップを踏まない方が、早く動けるなんてこともあります。
次にオムニコート独特のスライディングフットワーク、ワイドに走らされたときに、コンチネンタルに持ち替えて走り、オープンスタンスでスライディングしながら1球しのぎます。
上級者になるとハードコートでもこれをする方がいます。きっとシューズは燃えていると思います。
ほかに、遠くへ走らされたときに早く帰ってくる技術は、クロスステップ。
体を正面に向けたまま、横に足を交差させて動きます。
真ん中に戻る余裕がある場合は、サイドステップを使い、体を起こして相手を観察しながら次の打球に備えます。
サイドステップは足を交差させずに、片足を反対の足まで引いてきて、足を入れ替えて移動します。
また打点に入る際に注意したいのが、丸く膨らんで打点に入ること、直線的に横から打点に入ってしまうと、後ろからボールをとらえられず、パワーのあるボールが打てないし、なかなか安定しません。
まとめ
最後の方は、基本的なことを述べましたが、わかっていてもサボってしまうようなことばかりです。
テニスにとって省エネは大事なことですが、足が強い方がシングルスに強いのは皆さん周知のとおりで、それはやはりフットワークがしっかりしているからではないでしょうか。
もちろんラケットワークを覚えておいて損はないですが、スプリットステップなどは本当に使いこなせるかうやむやになるかが上達の一つのラインだと言えると思います。
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