1月10日。朝6時。
赤の表大門が開き始める…と同時に、押し寄せた男たちが飛び出し猛ダッシュ!!
…毎年西宮神社で行われる「開門神事」。
福男は全国に知られるキーワードになりました。
福男を目指して1年間熱心に走り込みをする男性も少なくないのだとか。
「開門神事」は女性も参加できるんですよ!
でも「開門神事」で「福女」を目指すのはちょっとハードルが高そう…。
西宮には西宮神社の他にもパワースポットとして有名な場所がたくさんあります。
今回はその中で特に西宮の三大神社をご紹介。
西宮ならではのパワースポットでお力をいただき、願いを叶える「福女」になりましょう!
1. 越木岩神社(こしきいわじんじゃ)
・越木岩神社はどんな神社?
越木岩神社は山の上の高級住宅街の中に、緑に守られるようにして建っています。
越木岩神社の名前が書物に登場したのは、なんと1千年前。
ご神体は高さ10m、周囲40mの巨大な甑岩(こしきいわ)。
甑岩は、1度見るべき。
大自然の圧倒的な迫力と重々しい威厳を感じます。
周囲を歩けるし、手で触れても良いので是非パワーをいただいてください。
ただ、甑岩の周囲は修繕工事中なので足元にはご注意を。
御祭神は市寸島比売命(いちきしまひめ)。
通称、辨財天(べんざいてん)。
女性を守り、活力を与えてくださる神様として有名。
ご神体と共に、子授け、安産のご利益があります。
また辨財天は、芸術の才能を伸ばし財をもたらす美しい幸福の女神。
子どもの成長、芸能の上達を願って長く信仰されてきました。
・越木岩神社の有名な行事は?
毎年秋の「泣き相撲」。
首がすわった3歳までの子どもたちが、立派な化粧まわしをつけて力士に抱っこされ、神聖な土俵でにらめっこ。
泣き声で勝負します。
邪気を払い、子を授かった感謝と健康を願う行事。
暖かな笑い声がひびくのどかなお祭りです。
また女性に人気なのは3月の「椿まつり」。
無病を願う鎮花祭。
越木岩神社に自生するヤブ椿の美しさに癒されます。
椿まつり限定の土鈴はおススメ。
白地に赤椿のとても愛らしいデザインで、おみやげに人気です。
・越木岩神社へのアクセスは?
阪神「西宮駅」から阪神バス鷲林寺線西回りの鷲林寺方面に乗車、「越木岩神社北」下車、徒歩5分。
1時間に1本程度です。
越木岩神社 https://www.koshikiiwa-jinja.jp/
2. 廣田神社
・廣田神社はどんな神社?
廣田神社は西宮市内のほぼ中央、静かな住宅街の中に建っています。
青空に映える緑と眩しく輝く白い石畳が広がる清々しい境内。
甲子園球場1個分よりまだ広い敷地です。
御祭神は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の荒御魂(あらみたま)。
天照大御神は天皇陛下のご祖先の神様。
そして日本の各地に鎮座されている神々の頂点に立つ、女性の太陽神です。
荒御魂とは天照大御神が持たれる魂の1つ。
運命を切り開く非常に強いパワーを司っています。
勝運、合格、先導開拓などあらゆる困難に打ち勝てるご利益があります。
古くは源頼朝が平氏討伐のために、現在は阪神タイガースの選手たちが毎年必勝祈願に参拝しています。
また廣田神社は京都の西にある特に重要な神社として当時の貴族から「西宮」と呼ばれました。
廣田神社への参拝は「西宮」参拝と言われたのがきっかけで、現在の「西宮市」の名前になったのです。
廣田神社の説明
・廣田神社の有名な行事は?
4月の「つつじまつり」。
県指定天然記念物のコバノミツバツツジ約2万株が咲き誇ります。
濃淡のコバノミツバツツジが敷地内をうす紫色に染める風景は見ごたえあり。
廣田神社の奥にある廣田山公園と共に名所であり、地元民の憩いの場でもあります。
廣田山公園もおススメ。
自然が大切に残されていて、街中なのを忘れるほど…。心地よいです。
また年3回の「ひろたのいち イロドリ」も有名。
地元民が中心になって、飲食、雑貨の販売などで参道が賑わいます。
・廣田神社へのアクセスは?
阪神「西宮駅」から阪神バス西宮山手線東回りに乗車、「廣田神社前」下車、徒歩2分。
廣田神社 http://www.hirotahonsya.or.jp/
3. 西宮神社
・西宮神社はどんな神社?
西宮神社は、目の前に国道43号線が、上には高速3号神戸線が走る雑多な商業地区の一角にあります。
甲子園球場1個分よりまだ広い境内。
うっそうとしたえびすの森は県指定の天然記念物です。
全国3500社ある、えびす宮のトップである西宮神社。
えびす様は神の子として生まれました。
ところが体が悪かったからという理由で葦船に乗せられ、今の大阪湾に流されてしまうのです。
でも鳴尾の漁師が海の中からえびす様を発見し、えびす様は再びよみがえられました。
そして後々にえびす様が住まいとして選ばれたのが、今の西宮神社の地だったのです。
えびす様の力強い伝説は庶民の間に広まり、豊漁の神、そして商売繫盛、福の神として信仰され現代にいたります。
・西宮神社の有名な行事は?
1月10日前後3日間の「十日えびす」。
100万人に近い参拝者が押し寄せ、立ち並ぶ屋台の数は600!
筆者は人混みを避けるため、平日14時頃参拝します。
屋台も暇そうです。
鉄板が冷えて商品数も寂しい感じ。
あまり食欲がわかないのが残念ですね。
「十日えびす」名物は、開門神事の福男選び。
参拝者によって数万枚のお賽銭のウロコに変わっていく、招福大マグロ。
そして福笹。「十日えびす」限定なので外せません。
真っ赤な「たいみくじ」。小さくて丸い目の可愛い大人気アイテムです。
また、えびす様の生まれた海へ戻す神事で9月23日の例祭「渡御祭(とぎょさい)」は注目すべき行事。
西宮神社から車で5分の御前浜の沖に、平安時代のみやびな船が20隻連なって、神戸を目指して海を渡ります。
映画のような雄大な風景です。
・西宮神社へのアクセスは?
阪神電車「西宮駅」徒歩5分。
西宮神社 https://nishinomiya-ebisu.com/
最後に・まとめ
神々に愛された西宮の地。
普段は地元民が散歩や用事ついでにぶらりと立ち寄り、知り合いや巫女さんと世間話をしているような、気軽な場所です。
西宮市民に愛されているパワースポット。
是非あなたもお越しくださいね。
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