2019年11月19日、スペインのマドリードで行われている、デビスカップ2019で、グループAの予選ラウンド、日本対フランスが行われました。詳細を追っていきたいと思います。
1、日本のメンバーは?
今回世界ランク13位の錦織選手は、肘のケガのためメンバーから外れています。
今回シングルス1に内山靖崇選手、シングルス2に西岡良仁選手が出場しています。
内山靖崇選手は1992年生まれの27歳、シングルスの最高ランキングは78位で、今期は後半シングルスでランキングを上げました。性格は動画を見た感じのんびりしている気がします。
試合中もどことなくおとなしいですが、身長183センチは日本人としては恵まれていて、ビッグサーブ、薄いグリップから打つフォア、そして、ボレーがかなり上手いです。
ダブルスではATPツアーで1勝を上げています。西岡良仁選手は、1995年生まれの24歳です。世界ランクの最高位は58位です。
西岡選手のプレースタイルは、スピンの利いたフォア、天才的な両手バック、あと、足がめちゃめちゃ速いです。タッチもいいです。
2、シングルス1、シングルス2の結果は?
まずシングルス1、内山選手対ツォンガ選手。
ツォンガ選手について紹介すると、1985年生まれの34歳、ATPツアーシングルス18勝、シングルス最高ランキング5位のレジェンドです。2008年全豪オープン準優勝、2011年ATPワールドツアーファイナル準優勝、マスターズ1000優勝2回です。
2017年のデビスカップ優勝のメンバーでもあります。
さて、シングルス1は26,16で内山選手の惜敗でした。ウォームアップでは調子が良かったとインタビューでおっしゃっていましたが、ふたを開ければ、やはりツォンガはまだ現役バリバリだということでした。
次にシングルス2ですが、西岡選手対モンフィス選手。モンフィス選手について紹介すると、1986年生まれの33歳、ATPツアー8勝、全仏、全米でベスト4に入ったことのある、息の長いプレイヤーで、彼も有名な選手です。
結果は、75、62で西岡選手が勝ちました。
モンフィス選手はやりにくそうでしたが、僕は普通に西岡選手の方がテクニックは上だと思います。身長はモンフィス選手が193センチもありますが、モンフィス選手は足が止まっていた気がしました。
3、ダブルスは?
ダブルスは、日本は内山、マクラクラン組、フランスはエルベール、マウ組でした。
マクラクラン選手の紹介をしますと、ニュージーランド出身で、母親が日本人のハーフ、1992年生まれの27歳で、日本国籍を取得しています。
ATPツアーダブルスで、4勝を上げています。ダブルスのスペシャリストです。
対する、エルベール、マウ組はエルベール選手は、1991年生まれの28歳、ATPツアーダブルスで15勝を上げています。シングルスも最高位が36位です。
サーブのフォームは変わっていますが、ダブルスで生涯グランドスラムを達成しています。ペアのマウ選手は1982年生まれの37歳、シングルは最高位37位ですが、ダブルスで生涯グランドスラムを達成していて、身長は190センチ、またウィンブルドンで最終セット68-70という異次元の数字をたたき出した選手として有名です。
ところで結果ですが、76、46、57でエルベールマウ組が勝ちました。
結果1-2で日本の敗退なのですが、西岡選手がモンフィス選手に勝ったこと、ダブルスでエルベールマウ組に内山マクラクランが勝ちかけたこと、これは非常に明るい話題なのではないでしょうか。
西岡選手が強いことを、少し証明できたと思いますし、内山マクラクラン組は、伝説のエルベールマウ組に勝つこともできるんじゃないか、と思わせてくれました。
まとめ
フランスは優勝候補だと言われています。そこに錦織選手抜きのメンバーで勝ちかけたこと、これは日本のポテンシャルが証明されたと思います。
次はセルビアです。ジョコビッチがいますが、ダブルスでは日本にも分がありますし、勝つ可能性はじゅうぶんあると思います。次の試合も楽しみですね。