栄養素が高く成分の80%以上を牛乳の乳脂肪で占めるバター。
コレステロールを低下させるオレイン酸や、
牛乳の13倍以上とされるビタミンAを多く含んでいます。
乳脂肪の中に少量の水分が分散しているため、バターは長期間の保存が可能に。
一方で、空気に触れると変質しやすい性質をもっています。
他の食品の臭いも吸収しやすく温度や光にも影響を受けるので、保存方法は工夫が必要です。
今回は、有塩バターと食塩不使用バターの保存方法と、
多彩な料理に合うバターのおすすめの使い方を紹介していきます。
バターのおいしさが続く保存方法
バターは開封前であれば、長期間の保存が可能です。
食塩添加の有無のより違いがありますが、
有塩バターが6ヶ月、食塩不使用バターが4ヶ月の長期保存が可能。
冷蔵庫で保管できますが、一度開封したバターは2週間以内に使用してくださいね。
ラップに包み、空気が入らないように密封容器にいれます。
臭いを吸収しやすいので、臭いが強いものと一緒に置くのはさけ冷蔵庫で保存しましょう。
冷凍保存する場合は、そのまま冷凍する方法と、小分けにして冷凍する方法があります。
開封前のバターであれば、冷凍保存で約1年間保存できますよ。
バターを包んでいる銀紙の上からラップを空気が入らないようにピッタリと包み、
冷凍保存袋に入れて保存。
解凍するときは使用する分を切りとり使いますが、一度解凍したら再冷凍はできません。
残ったバターは冷蔵庫に入れ2週間以内に使いきりましょう。
あらかじめ小分けにして冷凍すると、使いやすくなり便利です。保存期間は約1ヶ月。
バターを食べやすい大きさにカットします。
バターナイフが便利ですが、包丁にキッチンペーパーを巻いて切ると、ベトベトせずストレスフリー。
スッと切り分けることができます。
ラップを広げて、バターを並べて置きます。
空気が入らないように包みます。ラップの上からアルミホイルで包み、冷凍保存袋に入れ冷凍庫へ。
使用するときはそのまま利用できます。調理によっては、レンジで解凍してください。
深めの耐熱皿にバターを入れ500wで20秒ずつ、溶けすぎないように調整しながら加熱してください。
バターのおすすめの使い方
コクと香りがあり、素材をひきたてることから、料理の用途も多彩なバター。
固い状態でも使用できますが、加熱するとさらに豊かなコクと香りが広がります。
そのままパンに塗ることはもちろん、
バターの温度に合わせた、おすすめの使い方を紹介します。
15度前後の、冷蔵庫から出し湯煎やレンジでクリーム状にしたバターは、
クッキーやパウンドケーキなどお菓子作りに最適です。
お菓子作りには、食塩不使用バターを使ってくださいね。
30度前後の溶かしバターにするとコクと香りが生まれます。
ツヤを出すバターソテーや、人参などのグラッセにおすすめです。
40度以上になると、焦げにより茶色に変わっていきます。焦がすことにより、苦味のある独特の風味
が加わります。焦がし具合で風味が変わり、料理や焼菓子などにおすすめです。
バターの冷凍焼けを防ぐポイント
冷凍焼けとは、冷凍庫内で保存中に食品の変色や表面が乾燥していくことです。
冷凍焼けを防ぐポイントを紹介します。
バターは温度や臭い、光の影響を受けやすい食品です。
開封前のバターであれば、包んである銀紙の上からラップで包みます。
ピッタリと空気が入らないようにするのがポイント。
臭いがバターに移らないように冷凍保存袋に空気をぬきながら入れ、急速冷凍してください。
小分けして冷凍するときは、使いやすい量に切り分け、空気が入らないようにピッタリとラップで包みます。
ラップの上からアルミホイルかクッキングペーパーで包み、冷凍保存袋に入れ急速冷凍。
再冷凍は品質が劣化するのでやめましょう。
カルピスバターの切り方
良質な乳脂肪からつくられている、カルピスバター。
一般の家庭用向けに販売されている商品は100gと内容量が多めの450gです。
すぐに使用しないときは、切り分けて冷凍保存をするのがおすすめ。
ベタベタしない、カルピスバターの切りかたを紹介します。
キッチンペーパーを使うと包丁も汚れず、スッと切りやすくなります。
キッチンペーパーを半分に折り包丁を挟みましょう。
動かないように持ちながらバターを切ると、ベタつかずに切り分けられます。
ワイヤーなどがついたバターカッターを使用するときは、バターを少し室温に出し
やわらかくなってから切りましょう。
そのまま押しこまずワイヤーを揺らしながら切ってくださいね。
無塩バターの賞味期限
バターの賞味期限は未開封の場合、冷蔵庫保存で加塩バターが約6ヶ月、
無塩バターが約4ヶ月となっています。
加塩バターは、製造工程で塩分を加え保存性を高めているのにたいし、
食塩不使用の無塩バターは賞味期限が短くなります。
バターは匂いがつきやすく空気に触れると酸化するため、開封後は冷蔵庫で密封保存をして、
どちらも2週間以内に使い切るようにしましょう。
とくに無塩バターは傷みやすいので、変な臭いがする、白カビが生えているなどの場合は、
2週間以内でも食べるのをやめてください。
冷凍保存すると、長期保存ができます。
未開封のバターは約1年、開封後、小分け冷凍したバターは約1ヶ月、保存可能です。
まとめ
いかかでしたでしょうか。
今回は、バターの保存方法とおすすめの使い方を紹介しました。
バターは保存期間が長い食品ですが、空気に触れると変質しやすくなるので、
開封後は冷蔵・冷凍保存を利用してくださいね。
光に敏感な特質があるので、保存するときはアルミニウムにまくようにしましょう。
開封後は、冷蔵保存で2週間以内に食べることが理想ですが、くさい臭いがしてきたり、
カビが生えてきたものは食べないようにしてください。
特に白カビはわかりにくいので気をつけてください。
バターの保存を工夫し、おいしく食べましょう。
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