◯夏から秋にかけて旬を迎えるぶどうは、たくさんの種類があります。
品種によって皮の色が違い、時期によって店頭に並ぶ種類が違いますし、選ぶのが楽しいフルーツですね。
代表的な種類で見てみると、「デラウエア」は5月から店頭に並び始め、最盛期は7~8月、9月まで楽しめます。
「巨峰」は5月中旬から最盛期が8月中旬~10月頭まで。
最近人気の「シャインマスカット」は7月頭から最盛期が8月中旬から9月いっぱい、10月の頭まで楽しめます。
短いものでも3カ月、長いものになると半年近くおいしく食べることができるフルーツです。
強い抗酸化力を持つことで広く知られるようになったポリフェノールは、ぶどうの皮や種の部分に多く含まれています。
動脈硬化などの予防に加えて、アンチエイジング効果があると言われています。
◯そんな栄養価の高いぶどうは、冷凍保存も可能です。
生の食感とは違いますが、半解凍の状態で食べると、シャーベットのような感覚で美味しく食べることができ、夏のデザートに最適です。
その冷凍保存の方法をとても簡単なんです。
【粒が大きいぶどうの場合】
①ひと粒ずつに切り離します。
手でちぎると皮が裂けてしまい、味が落ちてしまいますので、キッチンはさみを使って丁寧に切り分けましょう。
枝を2〜3mmほど残して切るのがコツです。
②切り分けたぶどうをサッとみずで洗って、ペーパータオルなどで水気を拭き取ります。
③ジップロックなどの冷凍用密封袋に入れ、冷凍します。
空気を抜き、ぶどうが重ならないよう平らにならすようにして冷凍すると、かさばらずに保存できます。
④解凍する時は、ぶどうの身のおしり部分に流水を当て、爪楊枝で切れ目を入れるとツルンと気持ちよく皮が向けます。
そのまま10分ほど置くと、外側はトロッと
内側はシャリシャリの食感が楽しめます。
【粒が小さいぶどうの場合】
①房ごと、中の軸に流水を当てて全体を洗います。
実が房から取れてしまわないように優しく洗いましょう。
②ペーパータオルで水分を拭き取ります。
③一房づつラップで包み、保存袋に入れます。
④解凍しなくても、皮ごと食べられます。
皮を剥きたい場合は、指で実を5分ほどつまむと表面が溶けてツルンとむくことができます。
2週間くらいで食べきるようにしましょう。
洗う方法
◯ぶどうは、房ごと粒を外さずに食卓に出される方が多いと思います。
気になるのは、皮に付着した汚れや農薬ですね。
日本国内では、人体に有害な農薬はそもそも認可されていませんので、リスクは低いのですが、やはり気になりますよね。
また、ぶどうの皮の表面には白い粉のようなものが付着しています。
これは「ブルーム」といって、農薬や汚れではないのでご安心を。
ブルームが付いているぶどうは、新鮮な証拠なんです。
ぶどう自体が、病原菌などから身を守ったり、鮮度を保つために作り出している物質です。
そして、このブルームには、アンチエイジングの効果があるともいわれ、すべて洗い流すにはもったいないところ。
①房の間の汚れはスッキリ洗い流したいですから、ボウルに水を張り、房ごと入れて、流水をかけながら、ゆすり洗いをしましょう。
実が取れてしまわないよう、優しく洗って下さいね。
スーパーなどで普通に買ったぶどうならば、2〜3回、ボウルの水を変えれば大丈夫です。
②ペーパータオルなどで水分を拭き取って完了です。
◯ぶどうを冷凍するとどれくらい日持ちするのでしょうか?
【約3週間と言われています。】
ぶどうは、品種ごとに収穫時期がずれ、また、産地によってもずれはありますが、6月頃から店頭に並び始め、食べ頃の旬は8月から10月初旬頃にかけてです。
国内の産地は、青森から広島や島根までの本州を中心、北海道や福岡などでも栽培されています。
主な産地は甲州ぶどうで知られる山梨県で、次いで長野県、山形県、そして岡山県となっています。
国内だけでなく、この頃はアメリカやチリなど海外のぶどうも見かけることもありますね。
ぶどうは常温で2~3日、冷暗所などで1週間程度が保存の目安とされています。
冷凍保存を利用すれば、2~3週間の保存が可能になるため、より長期間の保存が可能になります。
生の食感とは違いますが、半解凍の状態で食べると、シャーベットのような感覚で美味しく食べることができ、夏のデザートに最適です。
◯冷凍されたフルーツは見かけますが、いざお弁当に‥となると、解凍されて出てきた水分でべちゃべちゃになってしまうことも。
ラップで包んだり、別容疑にしたりと気を使いますよね。
しかし、ぶどうの実は皮で覆われているため、ひと粒ずつ独立した状態で冷凍されます。
凍ったぶどうをそのままお弁当箱に詰めると、外側からゆっくりと解凍されます。
食べる頃には程よく溶けて、皮もくっつくことなく綺麗に剥くことができます。
特に、夏場の暑い日が続く時期には、お弁当に入れる食材にも気を使いますし、保冷剤は必須です。
冷凍ぶどうをお弁当箱の中に使えば、保冷剤の役割も果たしてくれます。
ただし、真夏の暑さが厳しい時には、他にも保冷剤をつけた方が、より安心かと思われます。
◯ぶどうを冷凍する場合は、軸を取らず皮ごと冷凍します。
軸をとってしまうと、そこから果汁が出て美味しさが半減し、乾燥やカビの発生原因にもなります。
しかし、ぶどうの品種によっては、皮の厚みが気になりますね。
巨峰やピオーネなどの皮が厚い品種は、手の平で包んで数秒経つと、簡単に軸が取れて、皮もつるんと剥くことができます。
また、ぶどうの身のおしり部分に流水を当て、爪楊枝で切れ目を入れるとツルンと気持ちよく皮を剥くことも。
皮の内側の実を覆う濃い色の部分には、栄養や甘味が多く含まれています。
冷凍前のぶどうでは、皮をむくと一緒にむけてしまいますが、冷凍することで残すことができて、栄養をそのまま食べられるんです。
◯ぶどうは、傷みやすいフルーツなので、上手に冷凍保存をすることで美味しく頂きたいですね。
以前、山梨でぶどうを栽培されている畑を見ますと、一房一房袋がかけられて保護されていました。
丁寧に農家さんに守られているぶどうがわたしたちの元にきた時には、美味しいものを美味しいままに食べられるように意識したいものです。
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