◯煮ても、炒めても、蒸しても、また餃子のタネになったりと、白菜は活躍することが多い野菜です。
特に冬場は、鍋料理やクリーム煮など温まる料理に大活躍ですね。
さらに、白菜はただおいしいというだけでなく、100gあたり14kcalととてもヘルシーでビタミン含有も豊富。
女性に嬉しい栄養もたくさん含まれるという優秀食材なので、たくさん取りたい野菜ですね。
しかし、ひとたまのサイズが大きいため、1回で使いきれず、野菜室の容量を圧迫してしまう場合もあるのではないでしょうか。
上手に保存して、お得に使える方法をご紹介します。
冷凍
◯白菜の冷凍方法には、生のまま冷凍保存する方法と茹でてから冷凍する方法の2種類あります。
それぞれの具体的な方法を知っておきましょう。
【生のまま冷凍保存】
1.白菜の葉を1枚ずつはがして、丁寧に洗う
2.水気をキッチンペーパーなどでしっかりと拭き取り、ざく切りや細切りなど使いやすい大きさにカットします。
3. 冷凍用保存袋(ジップロックなど)または保存容器に入れ、なるべく空気を抜いてジッパーまたは蓋を閉め、冷凍庫へ。
※ 冷凍するとシャキッとした食感はなくなり、クタッとした食感に変わります。
そのため向くレシピは限られますが、切る手間がなく、加熱時間が生より短くなるので、お手軽に使えます。
【茹でてから冷凍する方法】
・白菜を冷凍する前に茹でておけば、白菜のカサを減らすことができます。
冷凍庫の容量を節約したい場合におすすめです。
1.白菜の葉を1枚ずつはがして、丁寧に洗う
2.たっぷりのお湯に入れて、少し硬めに茹でる
3.ザルなどに上げて粗熱を取り、使いやすい大きさにカットしたら水気を切る
4.密閉できる保存容器に入れて冷凍保存する
※ 茹でてから冷凍する場合は、茹ですぎに注意しましょう。
調理の際に火を通すので、白菜が柔らかくなりすぎる恐れがあります。
洗う
◯白菜は、調理する前に土や泥など必ず洗いましょう。
複数の葉が重なっている白菜は、葉と葉の間や芯に近い部分に、土や虫など汚れが残っている場合が多いのです。
■切ってから洗う方法
好みの大きさ、切り方で切ったら大きめのザル、またはボウルに入れてたっぷりの流水で洗います。
▪️1枚ずつはがして洗う方法
白菜の葉っぱを1枚ずつに分けて1枚ごとに流水で洗い流します。
特に、白菜の根元の方には泥、虫などがついているので1枚ずつ洗うときれいに洗い流せます。
少し手間と時間はかかりますが、流水を当てる時は葉1枚ずつ、多くても2枚ずつにして下さい。
1度に何枚も流水に当てると、洗い流せない部分が出てきてしまいます。
ザルに入れてから洗うと、虫や変な葉っぱと言った異物も発見しやすいです。
流水で洗うと汚れが流れやすくなり、短い時間でしっかりと白菜を洗う事ができます。
葉をはがすときは、芯にそって包丁で切れ込みを入れると簡単に剥がれます。
この時、葉の部分には包丁を極力当てないよう気を付けて下さい。
葉に包丁の刃が長く当たってしまうと鮮度が落ちてしまうのです。
表面は農薬を落とす為にも、流水をしっかり当ててよく洗い流しましょう。
白菜の栄養
白菜には風邪予防や免疫力アップにも効果的な栄養が豊富に含まれています。
そんな白菜に含まれる栄養についてご紹介します。
【ビタミンC】
ストレスから体を守る働きをし、風邪予防や免疫力を高める効果が期待できます。
活性酸素を消去する抗酸化作用があり、動脈硬化の予防にも効果があります。
また、コラーゲンの合成にかかわり、皮膚のシミやしわを防ぎ、傷や炎症の治りをよくする効果もあります。
【ビタミンK】
ビタミンDとともにカルシウムの吸収をよくする働きがあります。
また、骨からカルシウムが溶けて血液に流れ出るのを防ぐ役割があり骨形成に重要な働きをしています。
さらに、血液凝固成分を作り、ケガをして出血をした際に出血を止める役割もあります。
【イソチオシアネート】
イソチオシアネートとはアブラナ科の野菜に含まれている辛み成分です。
抗酸化作用があり、免疫力を高める効果や抗ガン作用も期待できます。
また、胃腸を刺激して食欲を増進させる効果や解毒作用、殺菌作用もあります。
【葉酸】
ビタミンB群の一種である葉酸はビタミンB12と協力して赤血球を作り、食べたものをエネルギーに変えるのを助ける役割があります。
また、DNAを正常に作る材料にもなります。
【カリウム】
カリウムは体の水分バランスを保ち、ナトリウムを排出して、正常な血圧を保つ効果があり高血圧予防に効果が期待できます。
また、体内の余分な塩分を排出することからむくみの解消にも効果があります。
【亜鉛】
亜鉛には細胞を作り成長を促す働きがあり、美しい肌や髪を保つためにも欠かせない栄養素です。
さらに舌の表面の味蕾にある味を感じる細胞を作る働きがあり、不足すると味覚異常の原因になります。
◯冷凍された白菜の保存期間の目安はどれくらいなのでしょうか?
約1カ月と言われています。
・丸ごとの白菜は常温で約1カ月と言われています。
しかし、新聞紙やキッチンペーパーで立てておくこと、そして必ず涼しい場所に置くように必要があります。
白菜はもともと冬が旬の野菜ですから、温度管理には注意が必要なんですね。
そこで、小分けにして冷凍をしておくことで、1ヶ月と常温の保存期間を同じにできますし、何よりも冷凍庫に入れておけば良いだけなので、管理も楽ちんです。
◯冷凍された白菜の調理はどうしたら良いのでしょうか?
白菜は水分が多いため、解凍後はくったりとした食感になります。
茎の部分は若干歯ごたえが残りますが、葉の部分はしんなりとします。
味はほとんど変わりません。
冷凍白菜は、解凍せず、そのまま調理しても時短に繋がり、便利に使えます。
<煮込み/スープ系>
冷凍のまま熱した煮汁に加えて、茎から先に数秒煮込むだけで火が通ります。
茎は若干筋っぽくなり、葉はとろけるような柔らかさになります。
※茎は、あらかじめ白菜の繊維と垂直になるように包丁で切っておくことで、筋っぽさは半減しますよ。
おすすめレシピは、『白菜のクリーム煮』や『白菜とベーコンのスープ』など。
<炒め物>
強火でさっと炒めるだけで火が通ります。
茎から入れて、葉は最後に投入しましょう。
水分が多いので、注意が必要です。
特におすすめレシピは、八宝菜など、片栗粉でとろみをつけた炒め物がオススメ。
解凍時に出てくる水分を上手に使って仕上げてみてくださいね。
白菜酸っぱい
温度に気をつければ、常温でも保存が可能です。
そんな白菜ですが、買ってから日数が経つと食べだ時に酸っぱいと感じてしまうことも。
白菜の『酸っぱさ』の原因はなんなのでしょうか?
その酸味の原因は、『発酵』です。
白菜はもともと乳酸菌が含まれており、時間が経つと乳酸発酵します。
例えば「白菜の塩漬け」は塩漬けなのに酸っぱいですよね。
これは、塩漬けで白菜の水分が外に追い出されたことで、もともとあった乳酸菌が繁殖しているためです。
つまり、酸っぱいからと言って腐っているわけではないのです。
ただし、異臭がするなど、明らかに味がおかしい場合は食べずに捨てて下さいね。
◯冬に旬を迎え、煮ても炒めても、茹でてももちろんサラダなど生でもたくさんレシピがある白菜。
温度に気をつければ、常温でも保存が可能です。
そんな白菜ですが、買ってから日数が経つと食べだ時に酸っぱいと感じてしまうことも。
白菜の『酸っぱさ』の原因はなんなのでしょうか?
その酸味の原因は、『発酵』です。
白菜はもともと乳酸菌が含まれており、時間が経つと乳酸発酵します。
例えば「白菜の塩漬け」は塩漬けなのに酸っぱいですよね。
これは、塩漬けで白菜の水分が外に追い出されたことで、もともとあった乳酸菌が繁殖しているためです。
つまり、酸っぱいからと言って腐っているわけではないのです。
ただし、異臭がするなど、明らかに味がおかしい場合は食べずに捨てて下さいね。
白菜は、漬物やキムチの材料としても使われます。
ちなみに我が家の冬の定番は、漬物上手の北海道在住の叔母が送ってくれる白菜の粕漬なんです。
そのまま食べてもとても美味しいのですが、たくさん送ってくれて食べきれない時は、細かく切って豚肉と炒めたり、お味噌汁の具材としても活躍しています。
発酵食品ですから、コクが出て旨みいっぱい。
白菜は、和食や中華、洋食とどんなジャンルの料理でも相性が良く、万能な食材と言えるのではないでしょうか?
また低カロリーなだけでなく、風邪予防や免疫力アップに効果的なビタミンCが豊富に含まれおり、食物繊維やカリウムも豊富。
たくさん食べて寒い冬を乗り切りましょう。
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