生・焼き・揚げ、どれをとっても美味しい牡蠣。最近では、牡蠣専門店などもできてきましたね。
牡蠣=冬というイメージを持つ方もいますが、種類によって旬が異なります。
日本では大きく分けて、「岩牡蠣」と「真牡蠣」の2種類。
岩牡蠣の旬は、夏場(6~9月頃)。一般的には天然のものが多く、肉厚でジューシーな
食感が楽しめます。真牡蠣よりも殻が厚くて、サイズも大きいのが特徴です。
真牡蠣の旬は、冬場(11月~4月頃)。クリーミーなまろやかさがあります。
大きさも小ぶりです。スーパーで売られている牡蠣はほとんどがこちらの種類。
養殖されているので、旬はもちろん冷凍加工されているものも出回っていて
一年中楽しむことができます。
洗う
牡蠣は「海のミルク」と言われているほど、栄養価の高い食材です。
特に、他の食品と比べると亜鉛の量がダントツに多いといえます。
ちなみに、亜鉛の含有量は6月が高いという報告があります。
しかしこれは、6月の産卵時期によってやせるため重量あたりの亜鉛の割合が
高くなっただけかもしれないようです。Rのつく月(9月~4月)に
グリコーゲンが多く含まれていておいしいといわれているので、美味しい旬の時期に堪能したいですね。
亜鉛の他には、先ほど述べたグリコーゲンやタウリン、鉄分、ビタミンB群が含まれています。
女性にも男性にもうれしい効能がある栄養素をたくさん含んでいるのですが、栄養価が高いので一日に食べる量も注意が必要です。
さて、生牡蠣(むき身)の洗い方ですが3つの方法をご紹介。
①片栗粉で洗う:片栗粉で軽くもむように洗い汚れを取ります。その後、冷水ですすいで片栗粉を取り除いてください。
②塩水で洗う:海水程度の濃度の水で洗い、最後は冷水で洗います。
③大根おろしで洗う:大根おろしで軽くもむようにして洗い、冷水で振り洗いを行います。
いずれの方法も、丁寧に洗えば臭みが気にならなくなりますのでぜひやってみてください。
ただ大根おろしなどは、ひだの中の汚れまで落としてくれますが…ちょっと面倒なので②の塩水がおすすめです。
冷凍牡蠣の場合も、塩水に浸して解凍してください。
殻付きの場合は水道水をかけながら、たわしでよく洗ってください。手を切らないよう要注意。
殻には汚れなどが残っている場合があるので、しっかり擦るのがポイントです。
冷凍あたるのはなんで?
生牡蠣ってあたると怖いから、食べるのを躊躇ってしまう…という方もお聞きします。
そもそも「あたる」理由とはなんでしょうか?
それは、多くの場合ノロウイルスが原因です。海水経由でウイルスを取り込んでしまった牡蠣を
生もしくは加熱不十分で食べた場合に食中毒になることがあります。
そのため、まずは「加熱用」の牡蠣を生食しない。調理時には清潔さを徹底する。
確実に加熱を行う。最後に、体調がすぐれないときは控えておく。など気を付けましょう。
とはいえ、「生の牡蠣は美味しい…食べたい」と思いますよね。
その場合は生食用と書かれているものを選び、体調を万全にして挑戦しましょう。
生の牡蠣が手に入ったとき、すぐに食べきれない場合はどうしたらよいか?
冷凍保存しておきましょう。だいたい、一カ月ほど保存が可能です。
冷凍した場合は、必ず加熱調理してから食べること。
牡蠣は殻付きのままでも冷凍可能です。
殻付きの場合は、よく水洗いしてから水気をとり、殻が膨らんでいるほうを下にして冷凍庫へ。
むき身の場合は、塩入パックに入っていたものなら、そのまま冷凍庫へ入れてください。
ご自身でむき身にした牡蠣については、上記の方法のいずれかで洗ってから水分を優しくふき取ります。
牡蠣が重ならないように容器に並べて冷凍します。冷凍が完了したら、保存用袋に移してもOK。
冷凍レシピ
カキの定番と言ったら、やっぱり「カキフライ」ですよね!そのほかにも、チーズ焼きや
バター炒めなどもおすすめ。今回は冷凍カキのフライのレシピをご紹介♪
3つのポイントをおさえて、美味しいカキフライをご自宅でも!
3つのポイント→
① 塩水(濃度3%)で解凍する ②半解凍状態で調理 ③弱火からの強火
※塩水で解凍したほうが、身がプリっとなります。また、全部解凍してしまうと旨味が出てしまうので
半解凍状態がおすすめです。
作り方は、他の食材のフライと同じです。解凍したカキの水気を取り、コショウ→小麦粉→溶き卵
→パン粉をつけていきます。その後、160℃の油で4分ほどあげます。(途中でひっくり返すこと!)
最初は弱火で、2分半ほど経ったら中火にしましょう。最後に仕上げで強火できつね色になるまであげます。
冷凍カキを使うと旬以外でも楽しめるので、ぜひ試してみてください。
終わりに
栄養満点で美味しい牡蠣。もちろん11月頃から美味しくなりますが…
特に、産卵の準備に入る3~4月は身がたっぷりと栄養を蓄えて太っているので、その時期もおすすめです。
牡蠣の産地では、殻付きをそのまま電子レンジで5分ほどチンする「蒸し牡蠣」なる調理法があるそうです。
牡蠣の中には、茹でたり煮たりすると栄養が流れて行ってしまうものがあります。
加熱調理する場合は、煮汁も一緒に食べられるような鍋料理やスープなどでいただきましょう。
また、牡蠣フライも栄養を丸ごといただけるのでおすすめです。
産地によって、味も食感も違います。食べ比べできるお店などもあるので、一度行ってみてはいかがでしょうか。
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