キャベツの冷凍方法とシャキシャキ感が残る解凍方法
一年を通し栽培されているキャベツ。
キャベツは、ふんわりとやわらかい春キャベツ、甘味が強い夏キャベツ、
葉が厚くしっかりとした冬キャベツの3グループに大別され、
土地や気候に合わせた品種が全国で作られています。
キャベツに含まれるビタミンU(キャベジン)には、胃粘膜の修復や
胃酸の分泌抑制作用があり、整腸効果にすぐれています。
また、骨の形成促進を助けるビタミンK、丈夫な骨を作りだす栄養素のカルシウムや
ビタミンCが含まれているのも特徴。
今回はキャベツの冷凍保存方法と、シャキシャキ感が残る解凍方法について紹介します。
キャベツの冷凍保存方法
キャベツは、生のままででも、ゆでてからでも冷凍ができる野菜です。
どちらも使いやすいように切り分けてから、保存するのがおすすめ。
切ったところから劣化が始まり、変色していくので、余ったキャベツは積極的に冷凍保存しましょう。
はじめに、表面の汚れた葉をはがし、サッと洗います。
使いやすい大きさに切っていきますが、軸部分は栄養素が高いので、固い部分だけを切り落とすように
してくださいね。
細切りはスープなどの具材に、ざく切りは炒めものなどにおすすめです。
切りおわったら、水気をキッチンペーパーでしっかりとふきとりましょう。
冷凍保存袋に平らになるように入れ、空気をぬいて急速冷凍します。
茹でてから保存すると、生のままで冷凍するよりもシャキシャキ感が残り、かさばりません。
栄養素が必要以上に流れ出ないように、茹で時間はサッと15秒ほどにしてください。
ザルにあげ、さめたら水分をよくふきとり冷凍保存袋に平らになるように入れ、急速冷凍しましょう。
キャベツの解凍方法
キャベツは冷凍すると食感が変わるので、解凍後に生で食べることはおすすめできません。
加熱して調理しましょう。
スープや煮込み料理、炒めものにするときは、凍ったまま入れてOKです。
使用する前に冷凍保存袋の上からもむと、バラバラになり入れやすくなりますよ。
なお、キャベツに含まれる栄養素のビタミンCやビタミンUは熱に弱く、水にも溶けやすい性質のため
加熱時間は短めにしましょう。
餃子の具材などに使う場合は、解凍してから使用しましょう。
シャキシャキ感が残る流水解凍がおすすめです。
キャベツを袋にいれ水が入らないようしっかりと閉じ、ボールに入れ水をかけながら解凍してください。
キャベツの冷凍保存期間
キャベツの保存期間は、切り方によって変わってきます。
ざく切りにして冷凍したものは、約2~3週間保存可能です。
細切りにしたものは、約2週間保存可能ですが、なるべく早く使いきるようにしましょう。
細切りにすると切断面が多くなり、空気に触れる部分が多くなります。
その結果、傷みやすくなることに。
冷凍保存袋にいれるときは、できるだけ空気が入らないように注意しましょう。
また、冷凍するときに水分をしっかりとふきとらないと、残った水気が霜の原因になります。
臭みのもとにもなるので、必ずよくふきとってから冷凍するようにしてください。
劣化を防ぐためには、早く凍らせるのが効果的。
冷凍保存袋にキャベツをいれたら厚みを平らにし、
冷気が伝わりやすい金属トレーの上にのせて、急速冷凍しましょう。
キャベツ変色
そんなキャベツは、冷凍保存が可能です。
しかしながら、冷凍保存していると茶色く変色していることがあります。
キャベツは、温度の変化に敏感な食材なので、冷凍庫に入れると茶色や黄色っぽく変色することがあるんです。
食べても大丈夫なのかな?と思ってしまいますよね。
その原因は【空気に触れて酸化しているため】
ですので、見た目には悪いのですが、食べることはできます。
しかし、変色がキャベツ全体にある場合は、注意が必要です。
さらに『赤黒く変色した場合は、食べられません!』
このような状態になった場合は、もったいないですが、捨ててしまって下さいね。
◯ キャベツが冷凍するとまずい‥という意見があります。
それはなぜなのでしょうか?
キャベツはとても水分を多く含む野菜です。
冷凍するとキャベツ内の水分が凍るのですが、解凍と同時になくなってしまいます。
その結果、生で食べると食感が大きく変わり、味も変わるのです。
私も、以前スーパーで購入した『カットキャベツ』を開封せず冷凍庫に入れました。
1週間後に、取り出して自然解凍してみたところ、ふにゃふにゃになって生では食べられず、味噌汁の具材にしました。
それでもふにゃふにゃな食感は否めず、ちぎれたそうめんの様な感じでした。
その経験から、冷凍したキャベツは、自然解凍せず、冷凍のまま炒めたり、スープにしたりとキャベツから出る水分を調理に利用する様にしています。
その方が時短で、お手軽に調理できるんです。
まとめ
今回は、キャベツの冷凍保存と解凍方法について紹介しました。
キャベツを冷凍するときは、水分をよくふきとり、空気が入らないように急速冷凍をしてください。
解凍後は、生食ではなく加熱調理がおすすめ。
栄養素が少なくなるため、加熱しすぎないようにしてくださいね。
整腸効果もあるキャベツを鮮度良く保存し、美味しくたべましょう。
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