美味しさが続くお米の保存方法と洗い方
毎日の食生活にかかせないお米。
水だけで調理できることから炭水化物が多く摂取でき、ビタミンB群やミネラルも含まれます。
また、消化に負担がかからずエネルギーの持続につながることから、
スポーツ活動をするうえでも、かかせない食品です。
お米は長期保存がしやすい食品ですが、保存方法や洗い方、炊き方によって美味しさは変わっていきます。
また15℃をこえると酸化が始まるので、季節によって保存場所を変える必要が。
今回は、美味しさが続くお米の正しい保存方法と洗い方について紹介します。
お米の美味しさが続く保存方法
お米は精米後に酸素に触れると味がおちていくことから、
2週間ほどで使いきることが理想的。
15℃を超えると酸化が始まりますので、使い切れないときや夏場は必ず冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
保存容器で保管する他にも、小分けにして保存袋にいれるとすぐに使うことができ便利です。
冷蔵庫での保存期間は約2ヶ月です。
なお、お米をそのまま冷凍するとひび割れの原因になります。
また、一度解凍したら再冷凍はできず、急激な温度差により米粒から結露しカビの原因に。
冷凍するときは、お米を炊いた後に冷凍保存してくださいね。
冷凍保存方法を紹介していきます。
お米を炊いた後に約5分蒸らしたごはんを、ラップの上にのせます。
量はお茶碗一杯分程度が使用しやすくおすすめです。
ラップの上で2分ほど冷まし、あたたかいうちに包みましょう。
空気が入らないように、形を平らになるように整え、冷凍保存袋に入れて急速冷凍。保存期間は約1ヶ月。
解凍するときはレンジがおすすめ。
ラップのまま600wで1分加熱し、やわらかくなったらお皿に移します。
ごはんを少しほぐし、ふんわりとラップをかけて600wで約2分加熱。
よけいな水分がなくなり、シャキッとしたごはんになりますよ。
また、ごはんは炊飯直後からデンプンの老化や硬さ、色の変化が始まります。
このことから、炊飯後の冷蔵庫での保存はおすすめしません。
炊飯器の保温も、5時間程度をめどにしましょう。
美味しくなるごはんの洗い方
固い芯が残らずふんわりと炊きあげるには、お米の洗い方と吸水時間がポイント。
美味しく炊き上がるお米の洗い方を紹介します。
お米をボールに入れ、水をたっぷりと入れましょう。
お米は、はじめの水分をすぐに吸収するため、軽くかきまぜたらすぐに水を洗い流してくださいね。
手のひらを使い、軽くシャキシャキと研いでいきます。
ここで力をいれすぎると、米粒がわれてしまうので気をつけましょう。
3~4回水を入れかえますが、水が少し濁っていてもOKです。洗いすぎ、研ぎすぎないにしてください。
ザルに米をあげ水気をきりますが、長時間おくと乾燥して米粒が割れやすくなります。
サッと水切りをしたら、すぐに水につけましょう。
米粒の中まで吸水していないと、中心に固い芯が残ることが。
30分ほどおき、充分吸水させてから炊いてください。
また、新米は水分が多いため、炊くときは少し水量を減らして炊くのがおすすめです。
◯冷凍保存したご飯を解凍、パサつかない方法
美味しいご飯は、柔らかくて少し粘りのある食感がありますよね。
できればそのままの状態で冷凍保存したいもの。
その方法をご案内します。
①【炊きたてアツアツを包み、水分を閉じこめる】
・炊き上がったらできるだけ早く、「湯気ごと」ラップで包みます。
この時、出来るだけ空気は抜いて下さい。
おにぎりひとつ分を目安に。
(一食分(150g前後)が使いやすいです。)
※ごはんに含まれる水分は湯気となって蒸発していきますが、炊き上がりをすぐに包めば、蒸発しようとした水分をラップの内側に留めることができます。
これをすることによって、解凍後のごはんがふっくら、やわらかくなり、炊き立てを味わうことができます。
②冷凍庫に入れる時には粗熱を取って、冷めてから。
冷凍庫に入れるのは、冷凍ごはんの美味しさだけを考えると本当は『すぐ』が望ましいです。
しかし、熱いまま入れると霜の原因となったり、冷凍庫内の温度が上がり、すでに入っている食材の劣化につながったりするため、粗熱を取ってからにしましょう。
◯冷凍したご飯の賞味期限はどのくらいなのでしょうか?
一ヶ月を目安に食べ切りましょう。
ご飯は、たとえ冷凍していても味は徐々に損なわれていきます。
その理由は、冷凍庫内で空気の水分が霜となってご飯に付着することで本来の風味が落ちてしまうからです。
また、家庭の冷凍庫は開け閉めの回数が多いので、庫内の温度が一定になりにくいということがあり、ひどい場合は、傷みがすすみ、食べると食中毒を起こすこともあるので、十分な注意が必要です。
さらに、冷えることでご飯に含まれる水分が蒸発してパサパサになってしまうこともあります。
他の食品の匂いもつくこともあり得ますので、注意が必要です。
「冷凍さえしていれば大丈夫」という考えは安易です。
少なくとも一ヶ月以内には必ず食べ切るようにしましょう。
◯ご飯を冷凍する時に必需品は、やはり「ラップ」ですよね。
しかし、使い捨て?だなんて、なんだかもったいないような気がするし、脱プラスチックというのも気になるもの。
できるだけラップを使わないようにしたいけど‥‥それならばとラップなしで「ご飯を冷凍・解凍」する方法を調べてみました。
①シリコンの容器を使う
・特におにぎり型になった容器が便利です。
100円ショップでも簡単に手に入ります。
シリコン型にご飯を詰めて、そのまま冷凍庫へ。
解凍時も、そのままレンジでチン。
もちろんシリコン容器は、洗って複数回使うことができてエコです。
②濡れふきんを使う。
・どの家庭にもあるふきん。
新品をご飯冷凍専用にします。
まず布巾を十分に濡らして固く絞ります。
ふきんの中央にご飯をのせて包み、冷凍庫へ。
解凍時もレンジでチンでOKなんです。
シリコン容器も、濡れ布巾も、冷凍保存する場合は、冷凍保存袋に入れた方が整理しやすかったので、おすすめです。
ぜひお試しくださいね。
まとめ
今回はお米の保存方法や洗い方について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
お米は15℃をこえると酸化がはじまるので、夏場は冷蔵庫で保管。
冷凍保存するときは炊飯後、あたたかいうちにラップで包み、冷凍保存袋に入れて保存してください。
お米を洗うときは、力をこめすぎないようにしましょう。
30分ほど吸水させてから炊くと、ふっくら炊きあがりますよ。
また、精米後は味がおちていくので、お米の購入時には精米年月日を確認してくださいね。
常温で保存するときは、直射日光や温度が上がりやすい場所の保管はさけましょう。