鶏肉は洗わなくていい?正しい処理で食中毒を防ごう!
食べやすくて価格もお手頃な鶏肉。
消化・吸収が速くビタミンAを多く含みたんぱく質も豊富。
むね肉に多く含まれているイミダゾールジペプチドには疲労回復を促進する効果があるといわれています。
一方で、牛・豚肉とくらべいたみやすい肉とされ、1~2日以内の調理が理想的。
使い切れないと思ったら、早めに冷凍保存を利用しましょう。
また、鳥や牛などの腸にいる細菌「カンピロパクター」を広めないため、洗い方にも注意が必要。
冷凍保存の方法と鶏肉の洗い方を、紹介していきます。
水分をしっかり切って冷凍保存しよう
水分量が多い鶏肉は、しっかりと水分をカットしてから冷凍することが必要です。
鶏肉はどの食材にも合い調理しやすいため、冷凍の方法は
1回に使う分ずつ切り冷凍、
ゆでた鶏肉をそのまま、もしくは小さくさいてから冷凍、
あらかじめ一口大に切り、下味をつけてから冷凍、
など、保存方法は多岐にわたります。
今回は調理する頻度が多い部位、むね肉を切り分けて冷凍保存する方法を紹介します。
(もも肉も同様の方法で冷凍保存できます)
はじめに、むね肉の水分をキッチンペーパーなどでしっかりと取りましょう。
次に、半分もしくは1回で使用する分の大きさに切り分けます。
このとき、なるべく肉の厚さが平らになるようにしましょう。
ひとつずつラップに包み、冷凍用保存袋にいれて冷凍庫保存。約2~3週間保存できます。
もしも水っぽさや、生臭さが気になるときは、塩をかけてから冷凍しましょう。
むね肉1枚(約250g)に、塩小さじ3分の1をふり、全体に手でなじませます。
ひとつずつラップに包み、冷凍用保存袋にいれて冷凍庫保存。約2~3週間保存可能です。
解凍するときは、冷蔵庫解凍か流水解凍がおすすめです。
鶏肉が入った保存袋をそのまま流水にあてて解凍します。
常温解凍は、長時間放置すると雑菌が繁殖することもあり、避けたほうがよいでしょう。
鶏肉を洗うより、調理器具を洗おう
鶏肉をシンク内でバシャバシャ洗ったことはないでしょうか?
基本的に、スーパーなどで購入するパック入りの鶏肉は処理が施されており、洗う必要はないといわれています。
鶏肉の腸にいて付着する細菌「カンビロバクター」は熱に弱く、十分加熱することにより安全に食べることができます。
洗っても殺菌する効果が薄く、シンク内に細菌が飛び散る危険が。
食中毒を防ぐためにも鶏肉は洗わず、気になるよごれなどはキッチンペーパーでふきとりましょう。
鶏肉を調理するときに使用したまな板などに細菌が付着することがあります。
使用した後はキレイに洗い定期的に熱湯消毒をすると安全です。
最後に手指を洗い、次の作業にうつりましょう。
一方、手羽元やレバーなど血液が多くついており「気になる、洗っておきたい」ときは、シンク内に水分が
とびちらないようにそっと洗い。
ボウルにたっぷりの水を入れ手羽元をそっと入れます。表面の血液を手早く揉み洗いながら落としましょう。
洗いおとすことで生臭さがとれる効果もあります。
鶏肉を3ヶ月以上冷凍保存できる方法
スーパーなどで購入する鶏肉の冷凍保存期間は約1ヶ月。
ひき肉は空気に触れる部分が多いため、約20日間で使いきることが理想的。
スーパーなどで販売されている鶏肉は、生産者から食肉処理をされて店頭に並ぶまで時間がかかります。
空気を触れさせないようしっかり処理して保存しないと、
冷凍焼けが発生し、表面が乾燥し色がくすむため味がおちます。
鶏肉を1ヶ月以上冷凍保存するには、当日処理しすぐに急速冷凍をした新鮮な鶏肉をつかいましょう。
家庭で鶏肉を処理することは難しいので、処理工場で直売されている鶏肉を購入するのがおすすめ。
注文配送の場合は、出荷当日に処理をしているか確認しましょう。
◯比較的リーズナブルな鶏肉は、家計の強い味方。
近所のスーパーでは、鶏むね肉は100g50円以下なんてことも。
価格の安い時にまとめ買いして、冷凍しておくととても便利です。
冷凍前に、あらかじめ下味をつけておくことで、調理をする時の時短にもなりますし、何よりしっかりと味がついていて美味しい!
パサつきやすい鶏むね肉も、冷凍の過程で繊維が壊れ、やわらかく味もしみこみやすくなります。
特に下味に、砂糖と酒を利用すれば、保水効果でより柔らかくなるんです。
小さくカットしたり、フォークで穴を開けたりしなくても、美味しく仕上がり簡単です。
さらに半解凍状態で調理することで、出てきた水分と一緒に鶏肉本来の旨味を逃さないようにしましょう。
◯鶏肉を冷凍保存した場合、消費期限はどれくらいなのでしょうか?
鶏肉を冷凍庫で保存した場合は、そのままの状態か、下味を付けた状態かで少し違ってきます。
・そのままの状態・・・2週間程度
・下味をつけた状態・・・3週間程度
下味をつけた鶏肉の方が1週間も消費期限が長いんですね。
しかし、家庭の冷凍庫は開け閉めの頻度によって、庫内の温度が頻繁に上がることもあるため、一定ではありません。
なので、3週間という期間に関わらず、早めに使い切って、できるだけ美味しく食べられるようにしましょう。
また卵など腐りやすい食品を使って下味をつけた場合もお早めに使い切って下さいね。
◯冷凍保存する前の下味は、どんなものが適しているのでしょうか?
☆生姜:鶏肉の脂特有の臭みを消してくれます。
味付けも決まる万能食材です。
☆ねぎ:生姜同様、臭み取りに効果的です。
冷凍してもシャキッとした食感がなくなりません。
オススメレシピの鶏肉のから揚げをご紹介します。
【鶏肉2枚(500gくらい)の下味調味料 】
しょうがすりおろし:1片
しょうゆ:大さじ3
マヨネーズ:大さじ1
酒:大さじ1
砂糖:大さじ1/2
ごま油:大さじ1/2
(お好みで)ネギのみじん切り:適量
①冷凍保存袋に下味調味料を入れて、袋の外から揉んで混ぜます。
②そこに一口大に切った鶏肉を入れて更に揉み込みます。
③空気が入らないよう平らに広げて封をします。
④平らになるように冷凍庫にいれて保存します。
調理時には解凍して、片栗粉・小麦粉:適量まぶして揚げるだけでOK
※下味冷凍したお肉を使用する際は、事前に冷蔵庫に移して、しっかり解凍してから調理しましょう。
朝、お弁当に使いたい場合は、前の晩に冷蔵庫に移しておけば、自然に解凍できます。
まとめ
今回はお財布にやさしい身近なお肉、鶏肉について紹介してきましたが
いかがでしたでしょうか。
いたみやすい肉とされている鶏肉は、なるべく購入時には新鮮なものを買い求めましょう。
色が変色したものや水分がでているもの、血液が多く付着しているものは避けます。
冷蔵庫で保管するときはパック内に水分(ドリップ)が出ていないか確認、水分をきってからパックごと
袋にいれて保管します。
煮込み料理や煮物、から揚げなどレパートリーが広い鶏肉。
たくさん買ってきたときはなるべく早く冷凍し、新鮮に美味しく調理してくださいね。
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